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概 要
Overview
 京都市が理想の街として開発しました洛西ニュータウンは、古来から京都の竹の産地として名高い大枝・大原野にあり、竹にかこまれたニュータウンとしても知られています。

 現在でも、ニュータウンの各所に在来の竹林景観を残していますが、この洛西ニュータウンの建設により大面積の竹林が伐採されたことから、残る竹林について積極的に保存しようという声が高まり、ニュータウンの記念事業の一つとして、昭和56年6月に当竹林公園が開園されました。

 いうまでもなく、竹は古くから日本人の生活・文化・産業・芸術などに深い関係にあります。 しかし、一般にはあまり良く知られていない植物の一つでしょう。そこで、洛西竹林公園では関係機関のご協力を得て、全国各地から多くの竹類を収集して「生態園」に植栽してあり、また貴重な資料などを「竹の資料館」に展示し、竹の良さ、素晴らしさ、不思議さなどを広く再確認していただくために建設されたものです。

 竹の資料館は和風建築をイメージしてデザインされ、館内には京銘竹、エジソン電球、竹の生理・生態を説明するパネル、京都の伝統的竹製品などが展示されていて、この竹の資料館は京都市の博物館の一つに指定されています。そして、竹の資料館にお茶室「竹風軒」が併設されていて、お茶会などにもご利用いただけます。

 生態園は回遊式和風庭園としてデザインされ、竹や笹で緑深い環境の中を遊歩道に添って散策しながら竹や笹の生態を観察していただけるように建設されています。植栽されている竹や笹には植物名を示すラベルが立てられていて、単に観賞するだけでなく、学術的にも学べる場として、また緑環境で竹林浴も楽しめるリクリエーションの場であり、日本国内はいうにおよばず世界的にも名高い竹の公園として高く評価されている竹の公園です。

 また、この生態園には、しだれ桜を中心にした広い芝生地があり、その周りには数々の珍しい竹類を集めた見本園があります。

 さらに、京都市洛西竹林公園の特徴の一つに、建都1200年の歴史を物語る史跡が展示されていることです。その一つは、生態園の景観として小さい池があり、その池に応仁の乱の発端となった百々橋(どどばし)があり、また戦国時代の武将織田信長の性格の一面を示す数々の石仏を安置した石仏群があり、京都の歴史の一面が理解でき、強烈な印象を与えます。

 このホームページの「ご案内」のページには、開園期日、開園時間、休園日のほかに、手ごろにお買い求め頂ける数々の竹製品の売店やお茶室のご利用方法、また子供の広場なども紹介しています。また、アクセス方法を詳しく示していますので、この世界的にも名高い京都洛西竹林公園の多数ご来園くださいますようご案内します。

 皆様のご来園を心からお待ち申し上げています。

京都市洛西竹林公園